今回、フェイスブックのとある動物愛護センター勤務であろう獣医師の投稿を読んで、同じような心境になりましたので、少ししたためようと思います。
その投稿の要旨は、小さい頃の夢は「動物飼育員」現在は「獣医師」となり動物愛護センターに勤務して、いぬやねこたちと格闘している。その中で行われるセンターに収容されるいぬやねこの殺処分、その理由を探している、「上司の命令」「地域のために」という理由をつけても、納得できず、いぬやねこを持ち込む飼い主に腹立たせながらの対応。というもの。
たぶん今も続けているのだろうと思う。
「いま、私は動物愛護センターに勤務している。同じような心境を抱えて仕事している。違うことは、そのセンターは収容されたいぬやねこたちを殺処分されないように、一生懸命に飼養管理している。もういぬやねこたちの殺処分をしなくなって3年目を迎えている。そのセンターでは、ほとんどが子猫の収容である。ミルクも与えるし人馴れのための管理をいろいろと模索し実行するし、病気にならないように最善を尽くす。それでも、生命を全うできず亡くなってしまう子も少なからずいる。怪我で収容されて亡くなってしまう子もいる。
そのセンターでの私たちの仕事は、収容された動物たちの世話だけではない。地域の人たちからの相談対応もそのひとつ。「ねこが増えて困る」「ねこが敷地にいる、嫌いだから処分してほしい」「近所の犬がうるさい」「世話をしているねこが子供を産んだ」などなど、そのすべての相談に対して対応するし、多くの場合現場まで行って現状を確認しながら対応する。結果がうまくいく場合もあれば、理解されないときもある。
飼い主からのいぬやねこの引き取り相談もある。いわゆる所有放棄相談。私たちは、簡単には引き取らないという姿勢でいる。簡単に引き取ってしまうと、飼い主に有利になるばかりか、同じようなことを繰り返してしまう可能性があるから、飼っているいぬやねこを動物愛護センターに持ち込むということは、どういうことなのかをしっかりと理解させるために、飼い主にもできることをアドバイスし、それを実行してもらう。そしてもう一度、飼養できないか考えてもらう。
私が勤務するセンターは行政の施設だけど、運営は私が代表理事を務める民間の団体が行っている。決して私の力でできることではなく、スタッフの精一杯の尽力と県民の方々の理解と協力が、このセンターを支えている。私は獣医師ではなく、ただのいぬのしつけトレーニングインストラクターです。