こいぬがお家にやってきた。

いぬを飼い始めた方へ

おめでとうございます。
新しい家族迎えられ、新たな生活がスタートしました。
いぬは私たちの生活に上手に溶け込んできます。
優しい気持ちにしてくれたり、
責任感を教えてくれたり、
寂しい気持ちを癒してくれたり、
多くの魅力を発揮して私たちに語りかけてくれます。

でも、ちょっと!
私たちがいぬと生活していくためには、いろいろなルールがあります。
私たちがしっかりとルールを守らなければ、大切な家族であるいぬが代償を払わなければならないことになります。

さて、
どんなルールがあるのでしょう。
いぬを飼ったら、登録と狂犬病予防注射を受ける必要があります。
これは、狂犬病予防法という法律で決められていて、登録と予防注射が済むとそれぞれ鑑札と注射済み票がもらえます。
この鑑札と注射済み票は、常にいぬに装着しなければならないこととされていますので、首輪などに着けるようにしましょう。
現在ではいぬは、洋服を着る習慣が定着しつつあることから、この洋服に鑑札と注射済み票をつけるという方法もあるでしょう。
どちらにせよ、 いぬに着けなければならないものですから、検討してください。

そして、
次にこいぬを飼ったなら、多くのことを教える必要があります。
私たちの生活習慣に慣れさせること、
トイレのしつけ、
お散歩の練習
です。

こいぬの時は、あまりにも多くのことを教える必要があるため、家族の誰かは家にいることが求められます。
みなさんは、3歳程度の子どもをひとりぼっちでお家でお留守番をさせるようなことはしないですよね。
ということと同じです。
でも、いぬを飼おうと思った時に、
自分たちの生活パターンを変えなければいけないなどということを考えましたか。
実際には、幼いこいぬをひとりぼっちにさせてしまうような生活をしている方が多いように思えます。
子どもだとひとりぼっちでお留守番をさせるようなことはしないのに、
なぜかいぬだと平気でしてしまう。
なぜで しょう。
感覚の違いなのだと私は考えています。
人ではできないけれど、いぬだと大 丈夫だろうっていう。
人でもいぬでも、成長していく動物であり感受性も年齢に合わせて成長していきます。
そんな一番大切な時に、ひとりぼっちの時間をつくってしまっていては、
飼い主との絆の構築はできません。

とは言っても、なかなかそうは言ってられないですね。
いぬはお家でひとりぼっち、楽しいことはひとつもなく、退屈な時間ばかりが過ぎていきます。

っと、思いきや、こいぬにとって退屈な時間などありません。
生きることに精一杯なのです。
野生で生活をする動物なら、この時期に生涯生きていく術を学んでいきます。
当然、私たちと生活を共にするいぬも生きるために様々なことを始めます。
そうです! いたずらの開始です。
口にできるものは、
手当たり次第に破り、
壊し、
引きちぎり、
かじりたおすのです。
このような行動はいぬにとっては、普通の行動で好奇心の趣くままに行動をし、安全を確認し、欲求を満たしていきます。
でも、私たちからすると「えらいこっちゃ!」ですね。

どうしてもエネルギーいっぱいのこいぬは、
そのエネルギーを発散させるためにいろいろなことをしていきます。

どうすればいいか。

お散歩に行きましょう。
できれば1日4回以上。
1回のお散歩時間は、15分から20分程度。
いぬが疲れない程度に外の刺激に慣れさせていくと同時に、
こいぬは、あらゆる刺激に対していろいろな行動をすることで、
エネルギーを奪われます。
しかも、心地良ほどに疲れも出てきます。

おもちゃで遊びましょう。
こいぬと一緒に遊ぶためのおもちゃは別格と思わせるように遊びましょう。
こいぬの周りに転がっているものは、いぬ自身が遊ぶためのおもちゃ。
飼い主がいぬと遊ぶためのおもちゃは、必ず飼い主がおもちゃ箱から出して、
こいぬと遊びましょう。
こうすることで、おもちゃ遊びを始めるのも終わるのも飼い主が主導できますよね。

こいぬの活動場所を制限するようにしましょう。
これは、私たちの生活を守るために必要なことだと考えてください。
いつでもこいぬは、エネルギッシュですが、
このエネルギッシュな部分は、どうにかして発散させる方法を見つけていくしかありません。
でも、その前に飼い主が疲弊してしまっては何にもなりません。
まず 自分たちの生活を守ることを考えましょう。

「狭いところに入れておくなんて、かわいそう」と思う方は、いぬを飼わなければいいのです。
それでもいぬを飼うと決めたのであれば、家を壊されても「そんなもんだ」と思うことです。
けっして文句を言わないことです。
また、「狭いところに入れておくとストレスになりませんか?」と聞かれることがあります。
当然、ストレスになるでしょう。
しかし、ストレスはしっかりと発散させることができれば、大きな問題には発展しないものです。

いぬに「ハウス」を教えましょう

いずれにせよ、飼い主が楽をする分そのしわ寄せはこいぬが背負うことになるということは理解してください。
管理するということが必要です。
留守番をさせなければならない状況であれば、飼い主さんが努力するべきことは、
できるだけ早く帰り留守番の時間を短くすることです。

登録と狂犬病予防接種とワクチン接種、
そして、迷子札とマイクロチップ

こいぬが新しい環境に慣れるまでには、2週間から1ヶ月程度かかると思って下さい。
その間は、体調管理に気を配り「無理をせず、焦らず」 という気持ちで生活を送ります。
こいぬとの生活が始まって1ヶ月程度になったら動物病院へ行くことをお勧めします。
狂犬病予防法では、生後91日を経過したいぬは接種と登録を行わなければなりませんので動物病院へ行くことになります。
予防注射等は獣医師の指示に従って下さい。
狂犬病予防接種とワクチン接種は1年に1回の追加接種が必要だということも忘れないようにしてください。
何よりも、忘れてはいけないことは「必ず登録をする」こと「必ず狂犬病予防注射をする」ことです。これは法律で義務づけられています。

さて、
みなさんは、マイクロチップってご存知ですか?
マイクロチップは、いぬやねこの皮下に挿入する機器で、専用のリーダー(読み取り機)を動物にかざして番号を読み取り、その番号を登録団体に問い合わせて飼い主の確認を行うことができます。
迷子札とは違い、脱落や紛失の心配はありませんが、外見からでは装着されているかどうかを確認することはできません。
その点、迷子札はいぬの首輪などに装着し外見からわかりますので、逸走があって保護された場合には、早く飼い主のもとへ帰ることができます。
※マイクロチップは、直径2mm、長さ12mm程度の円筒形で、外側に生体適合ガラスを使用した電子標識器具です。最近では直径1.2mm×長さ8mm程度のものが主流になりつつあります。
※マイクロチップには世界で唯一の15桁の数字(ISO規格の個体識別番号)が記録されています。この番号を専用のリーダー(読取り器)で読み取ります。
※動物病院などで獣医師が専用の注入器を使って皮下に埋め込みます。一度埋め込むと、首輪や名札のように外れ落ちる心配が少なく、半永久的に読み取りが可能な個体識別証になります。
※犬や猫にマイクロチップを装着した獣医師からは「マイクロチップ装着証明書」が発行されます。このマイクロチップ装着証明書は、飼い主の情報をデータベースへ登録する際に必要になりますので、なくさないように大事に保管してください。
なお、マイクロチップを装着した場合、登録は義務になります。
※は環境省WEBより抜粋

Global.plusWanのこにたんでした。
最後までご覧いただきありがとうございます。
感謝。

投稿者: globalpluswan

高校を卒業後、民間の警察犬訓練所に見習い訓練士として入所。その後独立し、犬の繁殖と家庭犬のしつけトレーニングを行う。1994年にテリーライアン女史に出会うことにより、理論的なしつけトレーニングの重要性を痛感し、ボジティヴレインフォースメント(陽性強化すなわち正の強化による学習)によるトレーニング法を中心としたしつけを実施し、北陸(福井、石川、富山)を中心に動物病院、ペットショップなどでしつけ教室を定期的に開催する傍ら、ペットの専門学校での教務全般に関わりながら、学生に犬のしつけに関する講義を行っている。また、動物愛護事業にも行政と連携を図りながら活動している。そして、インターズーから出版される「新版犬のしつけ学」の著者でもある。 ・JAHA(公益社団法人動物病院協会)認定家庭犬しつけインストラクター ・一般社団法人ふくい動物愛護管理支援センター協会元代表理事

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