いぬに名前を教える必要性/いぬの教育。

Global.plusWanのこにたんです。
今回のトピックは、いぬに名前を認識させる必要性とコツの話です。

いぬは「名前」をどう思っているか

いぬは「名前」というものをどのように認識しているでしょう。
いぬは私たちが思っているほど、「名前」に対して執着はないと思います。
ただし、固有名称である「名前」は、生活の中で声をかける回数、呼ぶ回数などが多く、いぬも反応する回数の多いものです。
要するに、声をかける回数が多くそれに反応する回数が多いのが「名前」なのです。

「名前」はとても重要

いぬとの生活のなかで「名前」ほど多くかける言葉はありません。
いぬもその「名前」を聞くことで、様々な反応をするようになります。
喜んで来ることもあれば、興奮して逃げ回ることも、まったく無反応な場合も。

そこで必要になるのは「名前」を呼んだ後のいぬの反応です。
「名前」は、「いぬの注意を引く」「いぬの安全を守る」ことができるものです。
ということで最も重要なことなのです。

「名前」=楽しいことが起こる

まず、あなたがいぬの名前を呼ぶときはどんなときですか。
誉めるときですか、それとも叱るときですか。
いぬはものすごくデリケートな動物です。いぬはちょっとしたことで興奮したり落ち込んだりします。
いぬの名前を呼ぶときは、「楽しいこと」が起こると認識できるようにしましょう。
・いぬに触る前
・いぬに食事を与える前
・いぬのお散歩に出かける時
いぬにとって「楽しいこと」が起こる前に、いぬの名前を呼んでみるようにしましょう。

「名前」を呼ぶ練習しましょ

■お散歩

○いぬが飼い主に注目するように。
いぬとの生活で楽しみなのは「お散歩」です。チワワのような小型犬でもお散歩は必要です。お散歩は飼い主との絆(関係性)を深めていくためにも大切なアイテムなのです。お散歩に行くときにはリードを付けていくもので、このリードをいぬにつけたら「名前」を呼んでごほうびを一つ与えるようにしましょう。

○1日4回お散歩に出るようにしましょう。
いぬとのお散歩は1日4回行くことで絆が高確率で深まります。どのくらいの時間行くのがいいかは家庭の状況にもよりますが、上手に時間配分を考えて実施してみることを考えてみましょう。この4回のお散歩はいぬにリードを付けたり外したりする回数が4回あるということです。これは確実ないぬとのコミュニケーションがとれる時間なのです。

○「歩く、止まる、名前、ごほうび。」
いぬとのお散歩でやるべきことがあります。まず、ごほうび(フード)の準備が必要です。5mmほどにしたいぬの大好きなフードを10個準備します。
さぁお散歩に出かけましょう。そこですることがありますので次のようにしてみましょう。
歩く;いぬと一緒に歩きはじめて、10歩~20歩あるいたところで、いぬには何も声かけずに立ち止まります。
止まる;立ち止まったら姿勢を良くしましょう。いわゆる「気をつけ」の姿勢です。その際リードを引き戻さないように自然に止まった感じにしましょう。
名前;いぬの名前を1回もしくは2回呼びましょう。この時いぬが振り向くまで呼び続けないように。最初の段階では、いぬが振り向くということはあまりありません。
ごほうび;いぬの名前を呼んだらこちらを見なくてもごほうびを与えるようにします。大事なポイントは「名前を聞くとごほうびが出てくる」といぬに思わせることです。

この方法は、いぬに学習のきっかけを作ることができますし、いぬの大好きなフードが飼い主の手から出てくることを学び、次第に飼い主の手を見るようになるのです。

○お散歩に関連すること
お散歩に出るには、いろいろと関連した事柄があります。

▷首輪やハーネスをつける
いぬに首輪やハーネスをつける、もしくはリードをつけることが何より大変な作業です。落ち着かず暴れて噛んでくることすらあります。
・首輪やハーネスをつけたら「名前、ごほうび」;たいへんだと思いますが、首輪やハーネスをつけることができたら、毎回「名前、ごほうび」を実行しましょう。
・リードをつけたら「名前、ごほうび」;そして、リードをつけたら「名前、ごほうび」を実行します。首輪やハーネス、リードをつけることは、次第にひとつの流れという動作になりますので、最終的にはリードをつけたら「名前、ごほうび」だけにできるようにしましょう。

▷玄関ドアの出入り
屋内から屋外へ出かけていくため玄関ドアの出入りもあります。この時ドアを開けたら「いぬが早いか飼い主が早いか」の状態になります。
・ドアの前で「名前、ごほうび」;玄関ドアを開ける前にしっかりと立ち止まって「名前、ごほうび」を実行しましょう。いぬにごほうびを与えたらドアを開けて外に出ましょう。この時いぬが早く外に出ても気にしないでください。まだ、最初なのですからすべてを上手にできるようにしようなどとは思わないように。少しずつ上達させていくものですから。そして、ドアの外に出たらドアを閉めて(鍵をかける場合もあるかな)もう一度「名前、ごほうび」を実行しましょう。お散歩から戻った時も同じようにやってみましょう。

  • このお散歩での一連のエクササイズは、いぬへのしつけ教育の導入段階です。上手くいく場合もあれば、うまくいかない場合もあります。焦らずじっくりと取り組んでみてください。
  • 「名前、ごほうび」というキーワードは、いぬの学習のきっかけとなります。

今回はここまで。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
感謝。

投稿者: globalpluswan

高校を卒業後、民間の警察犬訓練所に見習い訓練士として入所。その後独立し、犬の繁殖と家庭犬のしつけトレーニングを行う。1994年にテリーライアン女史に出会うことにより、理論的なしつけトレーニングの重要性を痛感し、ボジティヴレインフォースメント(陽性強化すなわち正の強化による学習)によるトレーニング法を中心としたしつけを実施し、北陸(福井、石川、富山)を中心に動物病院、ペットショップなどでしつけ教室を定期的に開催する傍ら、ペットの専門学校での教務全般に関わりながら、学生に犬のしつけに関する講義を行っている。また、動物愛護事業にも行政と連携を図りながら活動している。そして、インターズーから出版される「新版犬のしつけ学」の著者でもある。 ・JAHA(公益社団法人動物病院協会)認定家庭犬しつけインストラクター ・一般社団法人ふくい動物愛護管理支援センター協会元代表理事

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