遊びを通してこころを育てるぱぴいラーンプログラム③

こいぬの感受性を育てる

哺乳動物が持つ感受性は、その動物の脳の働きによります。
動物が幼い頃に受けた様々な刺激は、その動物の成長に大きく影響を与えるのです。
特に人やいぬ、ねこなどの晩成性の哺乳動物は、成長ステージによって受ける刺激がとても重要な要素になります。

いぬの感受性は、すべてのいぬが同じ感受性をもっていることはなく、個々により様々です。これを個性というのかもしれません。

脳と行動

動物の脳はとても不思議な働きをします。
脳は外部からの刺激に対してどのように反応するべきかを常に判断します。

動物はそれぞれ受け継いできた能力と活動をする環境に合わせて行動していきますが、この行動をコントロールしているのが脳です。

いぬも受け継いできた能力(これを習性や行動特性)と活動する環境に合わせて行動(社会環境)をしていくわけですが、いぬの活動ステージが私たち人社会のなかで共存していく必要があることと飼い主との親和性を保つことが要求されるため、人による教育が必要となります。

脳のはたらき

動物の脳は、感情を司る脳と行動をコントロールする脳というはたらきがあるのですが、これをわかりやすく理解するために、感情を司る脳を右脳、行動をコントロールする脳を左脳という感じで理解していきましょう。

右脳は、喜怒哀楽などの感情や興奮、パニックなどの行動と関連があり、吠える、咬む、飛びつく、追いかけるなどの行動があります。
左脳は、食餌をすることやオスワリやマテなどの行動と関連があり、落ち着いた状態、飼い主の指示をきくなどの行動があります。

いぬに教育が必要なわけ

こいぬの脳は、これからの人生(犬生)を生き抜いていくために受け継いできた能力の上に、今後経験していく刺激にさらされながらそれを取り込み順応しながら成長していきます。

この成長段階で人との関わりが大きく影響し、人社会で経験するものすべてに慣れていく必要があります。これを社会化といいます。

いぬが私たち人と生活していくためには、様々な事象に冷静に判断できる脳を作っていくために教育が必要なのです。

効率よく学習させるには

「遊び」が重要なキーワードです。
いぬでも子どもでも大人でも「遊び」は楽しいものですし、積極性、集中力も高まります。

「遊び」は、気持ちを高め適度な興奮性も出るため身体へも好影響です。
とくにいぬは「遊び」が大好きですが、この「遊び」にはお互いの信頼が必要なことも忘れてはなりません。

いぬとの信頼関係も遊びを通して育んでいきましょう。

投稿者: globalpluswan

高校を卒業後、民間の警察犬訓練所に見習い訓練士として入所。その後独立し、犬の繁殖と家庭犬のしつけトレーニングを行う。1994年にテリーライアン女史に出会うことにより、理論的なしつけトレーニングの重要性を痛感し、ボジティヴレインフォースメント(陽性強化すなわち正の強化による学習)によるトレーニング法を中心としたいぬの教育を実施し、北陸(福井、石川、富山)を中心に動物病院、ペットショップなどで社会化を中心とした生活マナー教室を定期的に開催する傍ら、ペットの専門学校での教務全般に関わりながら、学生にいぬの教育に関する講義を行っている。また、動物愛護活動にも行政と連携を図りながら活動している。そして、インターズーから出版されている「新版犬のしつけ学」の著者でもある。 ・JAHA(公益社団法人動物病院協会)認定家庭犬しつけインストラクター ・一般社団法人ふくい動物愛護管理支援センター協会元代表理事

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