いぬの吠える問題は改善できるか

パート1

いぬはなぜ吠えるのか

 いぬが「吠える」のは、相手を確かめるためや距離を縮めるためなど他者とのコミュニケーションのため、怖いという気持ちや楽しいという自身の精神状態を伝えるため、他者の接近や危険な状態を相手に知らせるためなど自身を守るためなどその要因は様々です。また、飼い主さんがいなくなったり、自身の要求が通らないなどの場合も、相手に対して吠えるようになったりします。したがって、通り一辺倒な方法だけで改善できる問題ではなく、その原因とおかれている環境、いぬ自身の性格などをしっかりと把握する必要があります。

①いぬの性格を知ること

 いぬには、怖がり、神経質、おおらか、人見知り、興奮性が高い、人好きなど人と同じだけ性格が様々あります。性格がさまざまであればそれによって起こる行動も様々です。比較的におおらかな性格のいぬは吠えにくい傾向にありますが、怖がりや神経質な性格、興奮性の高いいぬは少しの物音や動くものなどの刺激に反応しやすく吠える傾向が強くあらわれます。

②いぬの性格と関連する行動特性を知ること

 いぬのあらゆる動作や行動は、そのいぬの性格形成が大きく関わっています。いろいろなことがらに興奮しやすいいぬは、その感情を伝えるために吠える傾向が強くなります。また飼い主の行動を常にチェックしている(ストーキング行動)いぬは飼い主の姿が見えなくなると吠える行動をします。いぬの性格が多少怖がりであったり、他のいぬよりも反応性が高いとストレスを感じやすく、吠える傾向が高くなります。

③いぬのいる環境を見直してみること

 いぬのおかれている環境によって吠えやすい状況になっている場合もあります。室内にいる状況で多いのは、来客時に吠える、外部の物音に反応する、窓の外を行き来する人に吠えるなどいぬは五感に反応する刺激に対して敏感なものです。

④飼い主との関係性も影響がある

 飼い主さんとの関係が強くなると依存度を増すいぬもいます。依存度が高くなると飼い主への要求行動が多くなり吠える傾向が強くなります。ひどい場合は分離不安に陥り、吠える以上の問題が出る場合があります。そこまでいかなくても、飼い主への依存が高い状況であれば、いぬとの生活における要求行動で吠える確率は高くなります。


福井教室(KBG/PolkaDog)
小松教室(POCHITOCO)
射水教室(吉田動物病院)

投稿者: globalpluswan

高校を卒業後、民間の警察犬訓練所に見習い訓練士として入所。その後独立し、犬の繁殖と家庭犬のしつけトレーニングを行う。1994年にテリーライアン女史に出会うことにより、理論的なしつけトレーニングの重要性を痛感し、ボジティヴレインフォースメント(陽性強化すなわち正の強化による学習)によるトレーニング法を中心としたいぬの教育を実施し、北陸(福井、石川、富山)を中心に動物病院、ペットショップなどで社会化を中心とした生活マナー教室を定期的に開催する傍ら、ペットの専門学校での教務全般に関わりながら、学生にいぬの教育に関する講義を行っている。また、動物愛護活動にも行政と連携を図りながら活動している。そして、インターズーから出版されている「新版犬のしつけ学」の著者でもある。 ・JAHA(公益社団法人動物病院協会)認定家庭犬しつけインストラクター ・一般社団法人ふくい動物愛護管理支援センター協会元代表理事

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