
関係性(絆)を大切に育てる。
こいぬのこころを育てる。
生後6ヶ月までのこいぬは、好奇心が旺盛であり何にでも興味を持つ反面、怖い、不安などのネガティヴな感情の発現、仲間との協調性といった社会性など、じつに多くのことを学ぶために飼い主さんご家族に対してあの手この手で関わろうとしてきます。この時期は、いぬとして生まれてきた本能的な行動と人社会で生きるための行動が入り交じります。
人が関わることなく野生の中で生きていく動物は、大きく「狩る」側と「狩られる」側に分かれ、それぞれに行動に違いが表れます。「狩られる」側は、常に天敵に注意を払い逃げるための行動を身に着けていきます。「狩る」側は、獲物を追いかけ、捕まえる行動を身に着けていくのです。
いぬは「狩る」側の動物であり、その行動特性を身に着けていくように月齢に合わせて行動に変化がみられます。人の手によって多くの種類が作られ、作業領域で特性を伸ばしていき人の役に立つ犬種ができあがってきたという経緯があります。
その多くは猟犬として活躍していますが、いぬのもっとも特筆に値するのは私たちよりもはるかに優れた「嗅覚」と「聴覚」そして「行動察知能力」です。
いぬのこころを育てるためには、いぬの行動特性を私たちはもっともっと理解する必要があります。人社会の秩序の中に無理に押し込むような扱いやしつけをしても、うまくいかないばかりか生活の中で問題を引き起こしかねません。いぬが人社会に順応して快適な生活を送るためには、こいぬの時期の飼い主は努力を惜しんではいけません。生後3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月のこいぬは、その時期に合わせて行動に変化が表れます。
こいぬの社会化は積極的に行いましょう。感染症の問題をクリアするワクチンとの関係も軽視はできませんが、リスク面に十分配慮しながら、お散歩にでかけましょう。お散歩は運動ではなく、いぬの精神を強くして飼い主との絆も強くしてくれます。「小型犬だからお散歩はいらない」とショップの人に言われた。ということよく聞きます。これはお散歩の定義が違います。こいぬのこころをしっかりと育てるためにはお散歩は欠かせません。
こいぬの持っているエネルギーはものすごく、そのエネルギーを発散するために生きているようです。飼い主はこいぬのエネルギーを上手に発散させるべく、あの手この手で遊んでやる必要があります。いぬの頭脳を働かせるためにおもちゃを有効に使いましょう。「追いかける」「噛む」「振り回す」「戻ってくる」「引っ張る」を刺激するには、おもちゃを投げて遊ぶのがとても効果があります。ただし一人遊びはさせないで、必ず飼い主とともに楽しく遊びましょう。
こいぬは好奇心が旺盛です。手当たりしだいに確認するために「匂いを嗅ぐ」「噛んで確かめる」という行動が多くなります。いぬは私たちのような「手」がありません。「手」の代わりは「口」です。子どもがおかあさんに「こっち、こっち」と手を引いていく行動をこいぬもしますが、そのときは「口」を使います。その構図はまるで飼い主に噛みついているようです。こんな場合は、いぬの気持ちを上手に他の欲求に向けてやる必要があります。
こいぬのこころを育てるぱぴいラ〜ン(福井教室)では、参加される愛犬の月齢に合わせてアドバイスを行っています。
飼い主さんのための勉強会「生後6ヶ月までの飼い方としつけの関係」で詳しく解説。




若いいぬのこころを育てる。
生後6ヶ月を越えてくるようになると、いぬは自己主張をするようになります。こいぬの時期に飼い主との絆構築(関係性)が上手にできれば、その中で飼い主との共同作業を楽しむようになります。飼い主との共同作業とは、飼い主からの指示(もしくは動作)を聞いて、その動作が楽しく満足できるものだと考えれば飼い主とともに行動を楽しむようになる。
生後8ヶ月を越えるようになると、行動に自信を持つようになりなにかと自身の意思を押し通そうとすることが多くなります。いわゆる反抗期ですね。このような若い時期は「いぬに負けてはなるものか」と力で抑えようとすることもあるかもしれませんが、うまくはいかないものです。さて、どうすれば。
いぬも人も自分の意見を真摯に聞いてくれると安心しますし、信頼もできるようになります。ポイントはここです。いぬにも意思があり、それを一方的に抑え込むようなことをしてもダメなのです。日頃からいぬをよく観察して「いつもどんな行動や仕草があるのか」を知り、その行動にはなんらかの関連性があるのかを思い巡らします。そうするといぬの行動に意味があるのだとわかります。行動の関連性が分かれば「行動のきっかけ」がわかり、行動改善の糸口となります。

基本トレーニングのすすめ
plusWanDogschoolは、基本トレーニングの習得を進めています。
特に1歳未満の若いいぬの飼い主さんには、まずいぬとの関係性を向上させることが最重要課題であり、そのために行う基本トレーニングは飼い主さんへの注目度を高め「聞く耳」を育てることができます。
いぬはどのように学習するかを知っていますか。
いぬは私たちのような学習の道筋を通りません。どちらかというと「からだで覚える」感じ。私たちが技術を身に着けていく感じです。一度できたから覚えたということにはなりません、何度も何度も練習することが必要なのです。
基本トレーニングカリキュラム
リレーションベーシック1
- 飼い主について歩こう
- 飼い主に注目しよう
- おすわりをしよう
- ふせをしよう
- ちょっとだけ待ってみよう
リレーションベーシック2
- おすわりまてを覚えよう
- ふせまてを覚えよう
- ちょっと長めに待ってみよう
- 飼い主が動いても待ってみよう
リレーションベーシック3
- もっとしっかり待つことを覚えよう
- 何があっても飼い主のところへ戻ろう
- どんな刺激があっても、へっちゃらでいよう
- 落ち着いて待つことを覚えよう
このカリキュラムには、刺激に反応してしまうのを防ぐためのレッスンも含まれています。



Global.plusWan
いぬ、ねこ、人の総合教育を通して、快適で幸せな共生社会実現を目指します。
Global.plusWanを主宰している私、こにたんは警察犬訓練士の見習いから始まってもう38年。
今現在は、飼い主さんにいぬの扱い方やコントロール向上をアドバイスするいぬのしつけ教室をど真ん中に置いて、ペットの専門学校の講師、動物愛護団体の職員と3つの仕事を持っています。いぬのしつけ教室では北陸中心に5つの教室を運営しています。
動物愛護団体は「一般社団法人ふくい動物愛護管理支援センター協会」で、この協会は福井県の動物愛護管理業務を受託して活動しています。いわゆる行政の仕事の一部を請け負っているのです。
現在協会は福井県動物愛護センターでの業務を一手に引き受けています。福井県の動物愛護行政はセンターに収容されたいぬやねこの「殺処分ゼロ」を更新中です。
いろんなことをやってきた中で、出版社のインターズー(現エデュワードプレス)より専門書「新板犬のしつけ学基礎と応用」の出版もすることができました。
獣医でもない一介のいぬのトレーナーインストラクターであるこの私が、偉そうにこのような「いぬプロ勉強会」を企画したのは、もっともっと「いぬやねこたち」の環境を良くしていって、多くの飼い主さんが快適で幸せな暮らしを享受できるように、そして多くの「いぬプロ」が活躍できる場を作りたいとの想いがあります。
plusWan Dog School
金沢教室
月 : 7:00 pm – 9:00 pm
木;6:15 pm − 9:00 pm
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しばいぬの飼い方としつけ
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火 : 6:00 pm – 9:00 pm
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こいぬのケアと管理
小松・高岡・射水
小松教室;第2土曜日、日曜日
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参加数を限定しての会場開催ですが、オンラインで開催することでより多くの方と共に学びを深める。
